生着率の低さによる脂肪注入法のトラブル
脂肪注入法の問題点としてよく挙げられるのがこれです。これは過去の脂肪注入法が抱えていた、大きな課題でした。
バストに注入した脂肪細胞は、そのすべてがその場所にとどまるわけではありません。そのうちのいくらかは体内に吸収されてしまいます。注入した脂肪がその場所にとどまる割合を「生着率」と呼びますが、過去の脂肪注入法ではこの生着率が低く、そのためにせっかく注入した脂肪が数年の間に体内に吸収されてしまう、ということがありました。
確かに、従来の脂肪注入法をそのまま行っていたのでは、あまり高い生着率は期待できません。そのため私のクリニックでは、高水準の生着率を発揮できるよう、数々の改良を加えて手術を行っていました。そうすることで脂肪の生着率を高め、美しいバストをキープできるようにしていたのです。
ところが近年になって登場した「コンデンスリッチ豊胸」は、この生着率の問題を劇的に改善してくれました。「脂肪注入法だと、すぐに元の大きさに戻ってしまう」こうした心配は、すでに過去のものだと言って良いでしょう。
医師の技術と経験も、手術の結果を左右する大きな要素
高い生着率を誇る「コンデンスリッチ豊胸」。ですがこの最新技術を使ったからといって、誰でも素晴らしい結果を得られるかというと、決してそんなことはありません。脂肪注入法豊胸術は、医師の技量によって結果が大きく左右されるからです。
吸引採取した脂肪細胞が、注入に適したものかどうか。バストのどこに、どの程度の脂肪を注入するか。これらの要素を見きわめ、ていねいに施術して初めて、リスクを最少に抑えながら素晴らしい結果を得ることができるのです。
日本では豊胸術というとプロテーゼ法が主流で、脂肪注入法を行うクリニックはきわめて少数でした。「コンデンスリッチ豊胸」の登場で変化が表れ始めていますが、優れた技術と豊富な経験、洗練されたセンスを持つ優秀な医師はまだまだ少ない上に、それらの習得には時間もかかります。
そうした点を踏まえて、クリニック選び・医師選びを慎重に行っていただきたいと思います。
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