豊胸術を受けて失敗やトラブルに苦しんでいる方、【失敗しない豊胸手術】を"コンデンスリッチ豊胸"と"ベイザー脂肪吸引"を行う北村クリニック院長が豊富な経験と知識からアドバイスします。

バストの悩みは女性にとって大きな問題です。そのため、クリニックにいらっしゃる女性たちは皆さん、理想のスタイルを手に入れるために、何らかの「バストアップ術」を試した経験をお持ちです。十中八九、と言いたいところですが、10人の患者様がいればまず間違いなく全員が、整形以外のバストアップを試してみたとおっしゃいます。
いちばん多いのは、やはり各種のサプリメントです。比較的価格が安いということもあって、特に20代前半の若い方には手を出しやすいのでしょう。何種類かのバストアップサプリを数ヶ月ずつ使ってみて、効果を比べてみたという方もいらっしゃいますから、女性の間ではかなりポピュラーな方法なのでしょう。
もう少し上の年齢層になってきますと、各種の補整下着やサポーターを使ってみた、という方が増えてきます。これらの補整下着はしっかりしたカップとサポート力でバストラインを整えることで、バストを大きく見せることも可能です。ですから「服を着ている間だけ補整できればよい」と割り切れば、効果的なアイテムです。ですが締めつけが強すぎて痛みもあり、音を上げてしまう方も少なくないようです。
医療器具のひとつに「バストバンド」というものがあります。これは事故などで折れた肋骨を固定するサポーターなのですが、締めつけ力が非常に強いため、慣れるまでは大変に息苦しいものです。補整下着の中にはこれに近い強力なものもあるようですから、製品選びには注意が必要でしょう。

自分以外の女性が、バストの悩みをどうやって解決しているのか。意外にも、多くの女性はあまりご存じないようです。ネット上の口コミサイトや体験談などを活用しても、すべてがご自分に当てはまるというわけではありません。そのためかクリニックにいらっしゃる方の中には「他の女性はどうしているんでしょうか？」という質問をされる方もおられます。
ですが、世間でいわれている「バストアップ術」は、それほど多くはありません。サプリメント、補整下着、あとは運動でバストアップを図る…というくらいです。ただ、それら各種の方法がおびただしい数存在しているために、混乱を来してしまうのです。
たとえば「バストアップ体操」のひと言でくくっても、その中にはウエイトトレーニングをはじめピラティスやヨガ、整体による姿勢の矯正も入ってきます。鍼灸の刺激でバストを大きくするというものや、お腹や背中の脂肪をマッサージで胸に移動させるという、私には理解できないような手法もあります。
補整下着にもバストだけを補整するものから上半身全体を整えるもの、胸から腰までをカバーするものなどバリエーションは多岐にわたります。サプリメントにいたっては、いったいどれほどの製品があるのか、数え上げることさえ困難でしょう。

これら星の数ほどある「バストアップ術」について、そのすべてを試してみることなど、できるわけがありません。ですがいずれの方法であっても、これらのバストアップ効果は限定的であって、持続性も高くない、ということは明言できます。これは私が美容整形医だから言うわけではありません。これらの方法でバストを大きく、美しくすることは、生理的にも物理的にも無理が多すぎるのです。
世間には数多くの「バストアップ術」が氾濫しています。そしてそうした情報も、主にネットを通じて飛び交っています。ですがすべての情報が正しいわけではなく、効果的だというわけでもありません。安易に信じ込んでしまうことのないよう、情報の精度を見きわめる冷静さを忘れないようにお願いします。