本サイトでもさまざまな例を挙げているように、プロテーゼ法(シリコンバッグ)による豊胸術ではさまざまなトラブルが想定されます。それは術後1〜2年で表れることもありますし、10年近く経ってから発生する場合もあります。もちろん使用期間が長ければ長いほど、こうしたトラブルの危険性は高まりますし、事前にそれを防ぐ方法はほとんどありません。
こうしたトラブルを避ける最も優れた方法は「プロテーゼ法(シリコンバッグ)を選択しない」ということなのですが、すでに手術を受け、今現在トラブルに苦しんでおられる方は数多くいらっしゃいます。こうしたトラブルに対しては、胸のプロテーゼ(シリコンバッグ)を手術によって取り除く方法で、根本的な解決が図れます。
プロテーゼ抜去を行うなら早めの対応を
「せっかく手術したのに、それを抜き取るなんてもったいない…」多くの方はそう考えるでしょう。また再手術となれば費用もかかりますし、肉体的な負担もかかります。「また、あんな痛い思いをしなくちゃいけないの?」そう思うとなかなか決心がつかないという気持ちは、よく理解できます。さらにバストに埋め込んだプロテーゼに不安を感じながらも「まだ症状も出ていないから、今すぐでなくてもいいわ」そうした判断もあるかもしれません。
ですが、そもそもシリコンバッグなどのプロテーゼは「半永久的に使える」というものではありません。遅かれ早かれ、いつかは取り替えるなり抜去しなくてはならない可能性が高いのです。

また、何らかの症状が出ている場合はもちろん、自覚症状がない場合でも、プロテーゼ抜去は早ければ早いほど良いのです。時間が経てば周囲の組織へのダメージが蓄積されますし、カプセル拘縮や石灰化なども進行していくばかりです。
さらに、一日でも早く再手術を行えば、それだけ早く不快な症状から解放されます。「今は大丈夫だけど、そのうち症状が出てくるのかしら…」そんな不安を感じることもなくなり、精神的なストレスからも解放されるのです。ためらう理由は何もありません。
修正手術はこうして行う
修正手術は、まずプロテーゼの抜去からです。挿入したときと同様の方法でバストのプロテーゼ(シリコンバッグ)にアプローチし、抜き去ります。切開するのはワキの下や乳房の下、また乳輪に沿って切開することもありますが、プロテーゼ法(シリコンバッグ)では「ワキを切開して大胸筋の下にプロテーゼを入れる」という方法がとられることが多いため、修正手術もワキを切開することが大半です。
デジタル超音波エコーでプロテーゼの位置や状態を確認しつつ取り出します。プロテーゼ(シリコンバッグ)を抜き取ったら、患部の状態をよく調べます。多くの場合、拘縮を起こしたカプセルの破片などが残っていますので、それをていねいに取り除き、きれいにします。石灰化や炎症が著しい場合には、必要な処置を施します。ただしプロテーゼ法の場合、プロテーゼ(シリコンバッグ)を埋め込んだことによって胸の筋膜や肋骨が変形してしまっていることがあります。これはプロテーゼ(シリコンバッグ)という異物に対する体の反応ですので、それを修正することはできません。
劇的な豊胸効果を持つプロテーゼ法(シリコンバッグ)は、特に若い女性にとても人気があります。ですが手術を受けたあとになって後悔するケースが少なくないようです。私のクリニックで修正手術をリクエストされる女性は増加傾向にありますが、そうした方々の中には、とても軽い気持ちで豊胸を受け、ひと月と経たないうちに「こんなことになるなんて…」と後悔する、という方もおられます。
美容整形が一般に認知されてきたこと、そのため整形に対する抵抗感が薄れてきたこと、さらに安い料金で手術を行うクリニックが登場してきたことなどから、非常に軽い感覚で豊胸術を受ける方が増えているように感じます。ですが手術を受けるのならば、正しい知識と情報を知り、それを理解した上で判断するようにしていただきたいと思います。何よりも、それはあなた自身のためなのですから。
「コンデンスリッチ豊胸」で、美しいバストが再びあなたのものに
プロテーゼ(シリコンバッグ)を抜き取ると当然のようにバストはしぼんでしまいますが、あらためて脂肪注入法を施すことで、豊かなバストを形づくることが可能です。どの程度のサイズになるか、またどういった形のバストが良いかは事前のカウンセリングの際によくご相談いただきます。いずれにしても、患者様ご自身から吸引採取した良質の脂肪のみを注入してバストを整え、あなたに似合った美しいバストを実現することができます。当院では従来法を大きく越える高い効率を誇る「ベイザー脂肪吸引」と「コンデンスリッチ豊胸」をご用意しています。修正手術における再手術の手法としてはまさに最適といえるでしょう。
一度、トラブルを経験してしまうと「もう手術はしたくない」という気持ちにもなるでしょう。ですがあらためて正しい選択をすることで、トラブルの解決のみならず、今まで以上に自然で美しいバストを手に入れることができます。将来的な不安はまずありませんし、しかも脂肪吸引を同時に行うことで、全身のプロポーションを整え、より理想に近い体型に変身することができます。
「ベイザー脂肪吸引」と「コンデンスリッチ豊胸」については、別ページでご紹介しています。ぜひ、こちらも合わせてご覧ください。そして正しい知識と情報を知り、今度こそ正しい選択をなさってください。
→修正手術の効果を高める最新技術
|